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太平洋弾丸ツアー おがさわら丸で行く 世界自然遺産 小笠原父島 0泊3日の旅

目にも鮮やかなボニンブルーに染まる太平洋にぽっかり浮かぶ、小笠原諸島父島。東京都心部からほぼ南に約1000キロの孤独な世界自然遺産です。そんな父島目指して、0泊3日の弾丸ツアーに参加しました。さてはて、チケットはどう買う?船内で必要なものは?どうやって過ごす?部屋は?食事は?シャワーは?3代目おがさわら丸に乗って弾丸ツアーを体験してきた情報を少し書いてみたいと思います。
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小笠原諸島って?

小笠原諸島は、都内から南南東約1000キロの太平洋上に位置します。30余りからの島々で構成され、父島と母島、硫黄島、南鳥島以外は無人島で、うち硫黄島と南鳥島は一般の出入りができません。

また、形成以来大陸から隔絶されているため、小笠原の生物は自然は独自の進化を遂げているそうです。なお、2011年に世界自然遺産に登録されました。
ちなみに、「ボニン」とは、「無人」の音からきたそうです。
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渡航手段

小笠原への交通手段は、一般のルートは小笠原海運の旅客船しかありません。移動に24時間かかります。航空便は無し、ヘリは八丈島からでも800キロあるため航続距離からも難しく、飛行場も無いからです。ただし、もしあなたが都知事ならは、飛行挺が使えるかもしれません。

船便は小笠原海運以外にも貨物船「第二十八共勝丸(きょうしょうまる)」という船が就航しており、東京港から39時間ほどで結んでおりますが、かつては人数は少ないのですが安価(三食付きで18000円くらいだったそうです)に乗ることができたのですが、今では旅客の扱いが無くなってしまいました。


チケットの買い方

チケットの入手方法は、以下の通りです。

 1、小笠原海運の窓口で購入
 2、電話で申込(振込が必要)
 3、小笠原海運のネットで購入
 4、旅行会社で手配を依頼

小笠原海運のネット予約をすると、約3%引きになります。ただし、カード決済のみです。必要書類はメールで送られてきますが、乗船券その他を自分で印刷し、当日持っていかないと乗船出来ないので注意が必要です。スマホの画面表示は認めてもらえません(精度が低くて認識出来ないからだそうです)。その場合はキャンセル料(14日前までなら1000円、2日前までなら2000円または10%の高い方、出航前までなら30%)を支払った上で、キャンセルし、電話や窓口で改めて予約を行う必要があります。

乗船券のみを購入する場合でも、旅行会社で手配を行うことができる場合もあります。例えば小笠原関連を主にに取り扱っているナショナルランドという会社では、往復のみですが、一部の日程の乗船券を取り扱っている上、通常または小笠原海運のネット販売よりけっこう安く購入できます(2017年7月の場合は通常販売が51640円、ネット販売が50100円、ナショナルランドが45000円)。また、二等以外のクラスにアップグレードすることも可能です。ただし、旅行会社手配の場合の売り出し日は、小笠原海運の売り出し日より後になる場合がありますので、室数の少ないクラスは入手出来ない場合があります。

私は当初小笠原海運のネットで購入しましたが、印刷の都合でキャンセルし、ナショナルランドにお世話になりました。結果としてキャンセル料と、ネット割り引きを考慮しても、割安になりました。


どんなクラスがある?どのクラスが良い?

おがさわら丸には、以下の様なクラスがあります。

 ・特等室(スイート)
  ・定員2名(全4室)
  ・広さ19.1平米
  ・キングサイズベッド×1 (180×200センチ)
  ・バス、温水洗浄トイレ、テレビ、冷蔵庫、空気清浄機、コンセント付
  ・室内着、タオル、バスタオル、スリッパ付
  ・椅子、サイドテーブル付
  ・その他特等室専用ラウンジ、デッキあり

 ・特1等室(デラックス)
  ・定員3名(全24室)
  ・広さ19.1平米
  ・シングルサイズベッド×2 (90×200センチ)、ソファーベッド×1
  ・バス、温水洗浄トイレ、テレビ、冷蔵庫、空気清浄機、コンセント付
  ・室内着、タオル、バスタオル、スリッパ付
  ・椅子、サイドテーブル付

 ・1等室(スタンダード)
  ・定員2名(全39室)
  ・広さ19.1平米
  ・シングルサイズベッド×2 (90×200センチ)
  ・テレビ、コンセント付
  ・タオル、スリッパ付
  ・椅子、サイドテーブル付

 ・特2等寝台(プレミアムベッド)
  ・定員178名
  ・ベッド(75×200センチ)掛け布団付き
   ※カプセル風で、カーテンにより向かい合わせの2部屋、または個室に区切れます。
  ・テレビ、コンセント付

 ・2等寝台(エコノミーベッド)
  ・定員260名
  ・二段ベッド(75×200センチ)掛け布団付き
   ※カーテンにより、個室に区切れます
  ・コンセント付

 ・2等和室(エコノミー)
  ・定員286名
  ・カーペット敷き大部屋
  ・敷きマットレス付き (75×200センチ)掛け布団付き
  ・指定席制
  ・頭の部分に仕切りと物置付き
  ・コンセントは区画毎に共用4つ
  
以上ですが、雑魚寝でも人目が気にならない方は大部屋でも十分です。大部屋と言っても、指定席制で個人毎の区切りがはっきりしていますし、マットレスがあって、固い絨毯にそのまま寝るのとは違って楽です。

多少人目を気にする方と、コンセントを確保したい方は寝台がお奨めです。布切れ1枚とは言え、完全に人目からは切り離せます。

2等寝台の場合、カプセルホテルのイメージでしょうか。特に下のベッドは階段で半分壁になっているので、閉鎖的な感じが強いです。変な例えだと、モルグ(死体置き場)に押し込められた感覚かもしれません。そのかわり、曲がりなりにもプライバシーが保たれ(イビキは防げませんが)安心できます。また、灯りや空調も多少調整可能です。

個人的にはプライバシーが保たれ、かつコンセントが使いたい放題な2等寝台がお奨めです。


揺れる?

おがさわら丸には、ファンスタビライザーが付いています。かなりの大型船であり、2016年に就航したばかりの新造船なので、揺れは比較的落ち着いています。ただし、太平洋の真っ只中の外洋を浮かんでいるので、海が荒れればそれなりの揺れはあります。大型船の場合の揺れは、ガタガタ細かいものではなく、前後、あるいは上下縦揺れと言った方がよろしいのでしょうか、ゆったりとうねる様な揺れとなります。遊園地の「バイキング」船みたいな、あれよりももっと早くない、ゆったりしたものです。逆に、そのゆったり感がだめな方もいるみたいです。横揺れが少ないのはファンスタビライザーのお陰でしょう。
とは言え、揺れるものは揺れます。中を歩けばわかりますが、ずっと揺れているのが本当です。船は動いているのですから。
酔い止めは、予め購入してから乗船しましょう。
私の知っている方は、船酔いが怖くてアルコールをグビグビやり過ぎて、違う酔い方をしたそうです。
けれども、揺れるけれど、酔うほどではなかった、と感じる方も大勢います。ある程度乗り物に慣れていれば大多数の方は大丈夫の様です。


携帯やWiFiは?

太平洋の真ん中には電波塔はありません。従って出航して東京湾を抜けるとだんだん電波は入らなくなります。伊豆諸島の島に近付くと、若干入るタイミングもあるのですが、しばし携帯と無縁な時間を楽しみましょう。
当然ながら、Wi-Fiも入りません。
緊急の場合は、衛星公衆電話を使うことになります(100円硬貨専用)。


船内での過ごし方

携帯は電波が入らないので…電波のいらないゲームをします…( ̄▽ ̄;)
テレビはパブリックスペースなどにも設置されていて、衛星放送を受信できますので、ほぼ全部の時間帯で視聴することがどきます。
ですが、せっかくの非日常、船内探検などは如何でしょうか?おがさわら丸は一般の方が立ち入れるエリアは、2デッキから8デッキまであるのですから。


持っていった方が良いもの

以下の様な物を持っていくといいかもしれません。

 ・ラフな船内着
 ・かかとのあるサンダル
 ・酔い止め(船内での販売はありません)
 ・タオル、バスタオル
 ・枕(全てのクラスに用意はありますが、人により十分ではない可能性があります)


食事

食事は船内のレストランでとれます。ただし、レストランの場合は営業時間が限られています。朝、昼、晩の食事時間帯のみの営業なので、気を付ける必要があります。
なお、食堂や売店ではSuicaやPASMOの利用ができます。

おがさわら丸の場合、レストランのメニューはなかなか豊富です。味もけっこう良く、往復でも食べ飽きることはありませんでした。ただし、値段は安くはありません。以下の様なメニューがなかなかよかったです。
 ※朝は朝食メニューになりますので、以下は食べられません

 ・おが丸島塩ステーキ(1480円)
 ・若鳥のジューシー唐揚げ(1100円)
 ・数量限定!海鮮丼(1080円)
 ・島塩ラーメン(780円)
 ・生ビール(530円)


シャワー

おがさわら丸には浴室はありませんが、各フロアにシャワーが設置されていて、無料で使うことができます。また、ボディーソープ、シャンプー、リンスもあるので、タオルの類いだけ持参降れば良いです。


弾丸ツアー?

通常、おがさわら丸の運行は竹芝桟橋を午前11時に出航すると、翌日午前11に父島二見港に到着し、その後到着日を含む3日間停泊して3日後の15時半に出航、翌日15時半に竹芝桟橋に戻ってくるスケジュールです。従って、船中泊2日、父島泊3日の都合3泊6日の期間が必要になります。
これが、GW期間や夏休み期間になると便数が増え、父島停泊の無い時刻表があります。これを利用して、乗ってきた船に当日再び乗り込み、0泊3日の弾丸ツアーが実現するのです。これなら最低3日で小笠原を体験することが出来ると言うわけです。


現地での過ごし方

竹芝桟橋を午前11時に出航し、ちょうど24時間後の翌日の午前11時に、いよいよ父島のボニンブルーが目に飛び込んできます。父島二見港に着岸すると、次の出航は、わずか4時間半後の15時半。それまでいったい、何が出来るでしょうか?

それでも、2代目おがさわら丸の時に比べて滞在時間は長く取れる様になったんです。2代目は前日の午前10時発で翌日午前11時着、そして出発は14時ですから、3時間しかなかったんですね。

到着時刻は午前11時。そろそろお昼時ですね。ならば、郷土料理を堪能するしかないじゃないですか。
小笠原の郷土料理と言えば、島寿司なんです。島寿司は、サワラなど白身の魚を醤油やみりんで「づけ」にした握り寿司です。他にも、現地特有で小笠原でしか食べられない亀料理などもあります。

二見港から程近い、「丸丈(まるじょう)」さんにお邪魔しました。
丸丈さんは、ランチはおがさわら丸入港時の11時から14時までの営業です。
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まずはビールを頼んでから、早速島寿司と亀の刺し身、亀の玉子を頂きました。島寿司は八丈島や大東島のものとあまりかわらず、普通に美味しく頂けました。亀の刺し身ですが、臭みがあって食べにくいなどの前評判を聞いておりました。見た目、魚とは明らかに違って桜肉っぽい感じ。おそるおそる口に運びますと、特に臭みもなく、こちらも普通に美味しく頂けました。亀の玉子は、思ったよりかなり小さく、ウズラの卵大。食べるとぼそぼそって、玉子な感じです。無理に食べなくともいいかな。
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とかなんとかありましたが、丸丈さんは本格的郷土料理を食べさせてくれるお店。しかし店の規模はそれほど大きくないので、大人数で行かれる場合は予約をした方がよいかもしれません。少人数の場合は着港と同時にスタートダッシュなら大丈夫です。

ご飯をゆっくり食べたあとは、周辺の海辺をぶらぶらします。ボニンブルーが大変綺麗です。木陰でうっとり暫く眺めることができます。小笠原はいわゆる亜熱帯気候に属しますので、やたら歩き回ると滅茶滅茶暑いのです。
その後は、お土産探し。ナショナルランドで頂いたクーポン券があるので、それを便りに歩ける範囲でお店を覗きます。残念ながら、少し高かったラム酒とパッションフルーツの入ったリキュールは、あまり評判は良くありませんでした。
案外。4時間半は余裕があります。何も出来ないだろうとたかをくくってリサーチ不足だったのと、徒歩では暑すぎて時間を浪費した感がありました。もう少し計画していれば、もっといろいろ体験できたでしょう。ただ、弾丸ツアーでは1日100人しか入れない南島には行くことができません。弾丸ツアー、案外悪くないのですが、1回来てみるといろいろ他も体験してみたくなってきます。もし次回行くなら小笠原に宿泊出来るツアーにしてみたいですね。


感動のお見送り

おがさわら丸が父島二見港を出航する際に、港でお見送りがあるのと、途中まで地元の船が付いてきてくれる儀式(?)があります。これが小笠原名物のお見送り。ずーっと手を振ってくれて、船もかなり沖合いまで追いかけてきてくれます。弾丸ツアーなので、どこのお宿にもお世話にならなかったけれども、何だか感動の一幕なんです。

また、小笠原に戻りたいな…


船舶詳細

3代目おがさわら丸
 総トン数 11000トン
 全長   150メートル
 全幅   20.4メートル
 定員   894人
 最大速力 23.8ノット(時速44キロ)
 就航   2016年7月2日





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コメント

No title

素敵な旅ですね
0泊3日にびっくりしました(笑)
時間がないけど無性にどこか行きたいときに
良いですね

Re: No title

コメ、ありがとうございます。
それでも、3日間は時間がないとダメなんです。
難しいですよね…(^^;
その代わり、とても貴重な体験ができました。
> 素敵な旅ですね
> 0泊3日にびっくりしました(笑)
> 時間がないけど無性にどこか行きたいときに
> 良いですね

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プロフィール

士夢亜 宗幸

Author:士夢亜 宗幸
永い永い人生の旅真っ只中、いつも気ままに旅する(自称?)journeyist(ジャーニイスト)、士夢亜宗幸(しむあむねゆき)です。あ、読みにくかったり長すぎたら、「しむあ」でも「しむ」「し」でも何でも結構です(笑)。

国内で訪問したのは47都道府県、海外はちょっぴり7ヵ所だけ。とにかくお出かけ大好きて、ついウッカリと、どこかにさ迷ってしまいます。じっくり滞在するよりもどちらかと言うと移動が好きで、空も海も鉄道も好きだけど、最近は四つ足で道路を転がる事が多いかも。飛行機はANA派て、SFC入手済み。

あとは、大きなお風呂が好きです。手足が伸ばせる大きなお風呂。ほっこりくつろげますよね。別に温泉に限らなくても大丈夫です。

旅先で目に飛び込む景色、耳に聞こえる音、肌に感じる風の感覚、口の中で広がる味わい、そして新しい出会い、そういったものが心に響いて奏でるのが、「旅の音」です。

私の胸の内からこぼれ落ちたそんな「旅の音」のかけらを、人知れず消えていく前に拙い筆先で記録(旅ノート)してみたいと思っています。

あ、ブロとも、相互リンク、お待ちしておりますm(__)m

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